設計課のコーナー No.254【7月号】
2023.02.10
- 香木家だより
今回ご紹介するのは『スロープ』です。
スロープとは傾斜した通路のことを指します。
ショッピングセンターや駅などの公共施設では、今では当たり前のように見かけるスロープですが、
高齢化社会を迎えている昨今では住宅でもスロープをはじめとする
バリアフリー設計を取り入れるケースが増えてきています。
ほんの少しの段差でも高齢者の方や足の不自由な方、車椅子の方にとっては大きな障害になります。
スロープを設置することで、つまづいて転倒する危険を予防したり、
車椅子でのスムーズな移動が可能になります。
車椅子での移動を考える際に、検討しておかなければいけないのがスロープの勾配です。
一般的に電動車椅子や介助付きの車椅子の場合、段差の高さの約6倍の距離が必要とされています。
また自走式車椅子(車椅子の利用者が自身で操作する車椅子のことです)は約12倍の距離が必要とされています。
《高さが30cmで車椅子で自走する場合》